世の中のポケモンGO計算式は不完全である

どうもこじらです。このサイトの管理人です。

世の中にはポケモンGOのステータス（種族値・個体値）の計算方法に関する記事がたくさん出回っています。

いやー情報がいっぱいでありがたい。しかし！！

世の中に出回っているポケモンGO計算式に関する記事は不完全です。

内容が間違っているとかそういう訳ではなく、ただただ情報が足りていないのです。

計算式は載っているが端数処理が甘い記事。伝え方はうまいが雰囲気でごまかしている記事。例外を列挙しているように見えて例を提示しているだけの記事。

様々です。

私は「おぉ！ポケモンGOって情報溢れててすごい！ええやんええやん！」と思ってプログラムを組んでみようと思ったんですが、早々に情報が穴だらけで情報のつぎはぎをしてもなお情報が足りていないことに気づきました。

という感じで、ポケモンGOのステータス（種族値・個体値）の計算を全力でプログラミングしてみたら計算式が明確になってきたので、ご報告させていただきます。

今回の記事はポケモンGOのステータス計算の仕組みについて話すので、具体的な内容は次の記事を参照してください。

ポケモンのステータスはどう求められている？

ポケモンGOにおけるポケモンのステータスは、原作の種族値をもとに計算されています。

もっと言うと、ポケモンサン・ムーン(第7世代)の種族値から計算されています。

ポケモンの種族値は何度かバランス調整が入っています。以下のページを参照してもらえると分かりやすいです。（外部リンク）

設定が変更されたポケモン一覧

ただ、サン・ムーン以降の世代のポケモンもポケモンGOに追加されてるので、正確に表現する場合は、「ポケモンの追加は最新時点。バランス調整はサン・ムーンまで」と把握しておくと間違いないでしょう。（2022/12/30時点の情報）

ステータスの種類

ポケモンGOにおけるステータスの種類は主に5つに分けられるかなと思います。

種族値（HP・攻撃・防御）
個体値（HP・攻撃・防御）
CP
PL
SCP

種族値

ポケモンの原作から一定の計算式を使用して求められる、ポケモン1体1体に割り当てられたステータスのことです。

「こうげき」は、原作のこうげき、とくこう、すばやさから、

「ぼうぎょ」は、原作のぼうぎょ、とくぼう、すばやさから、

「HP」は、原作のHPから算出されています。

これに加えて、算出されたステータスが高すぎるポケモンにデバフがかけられていたり、一部のポケモンにだけ固定値のステータスが設定されていたりしています。

個体値

「ポケモンを調べてもらう」で見れるやつがイコールで個体値ですね。個体値はポケモン1個体ごとに決まっていて、種族値に加算されることによって、そのポケモン1個体のステータスが決定します。~~この個体値の厳選がポケモンGOの楽しさであり、ポケモンGOのガチャ要素です。~~

個体値はこうげき・ぼうぎょ・HPがそれぞれ、0～15の16段階あり、上の画像だと13・0・5ってことになります。

つまり上記の例だと、こうげきは種族値に対して+15、ぼうぎょは加算なし、HPは+5になりますね。

CP

CP(Combat Power)は直訳で戦闘力。ポケモンGOにおけるポケモン1体1体の強さを表したものです。

ポケモン原作における複雑さやとっつきにくさを取っ払うことができる良い仕組みだと思います。

ここではざっくりとした説明に止めますが、CPはこうげき偏重の計算式になっています。

こうげきは種族値+個体値の値を使用するのに対して、ぼうぎょとHPは種族値+個体値の値に√（ルート）を付けた値を使用します。そうすることによって、こうげき偏重の計算式になっている訳ですね。

PL

PL(Pokemon Level)は、ポケモンGOの隠しステータスであり、そのポケモンがどれくらい育っているかを表します。

PLは1～51まであり、1回の強化で0.5上昇します。

普通のアメでの強化ではPL40まで強化でき、アメXLを使えばPL50まで強化できます。

残りの1レベルは何かというと、相棒のボーナスです。相棒のボーナスがついたポケモンはPLが+1になり、合計でPL51までいくという訳です。

世間的にはポケモンのCPはPL40を基準に語られることが多く、「最大CP」と呼ばれているのはPL50である場合が多い印象があります。

…あ、これは私個人の意見なのであんまり正しくないかもですｗ

そして、CPの計算式の中に、PLごとに決められた一定の倍率が組み込まれているので、PLが上がるとCPが上がる仕組みになっています。

このPLごとに決められた一定の倍率は、CPM(CP Multiplier)と言います。

PLとその倍率については、以下のページが参考になります。（外部リンク）

CP Multiplier

Pokemon GO Wiki, Database, News, and Community for the Pokemon GO Player.

Pokemon GO Wiki - GamePress

SCP

最後はSCP(Standard Combat Power)についてです。SCPは非公式の値です。

CPがこうげき偏重のステータスである点は前述のとおりですが、このSCPは、こうげき・ぼうぎょ・HPが均等に評価されたステータスである点が特徴です。

そのため、ある意味ではCPよりもSCPの方がポケモンの純粋な個体値の高さを表現できているとも捉えられます。

PvP(CP制限あり)におけるSCP

SCPは、CP制限ありのPvPにおいてポケモンの強さを測るときによく使われます。

理由は、CPを抑えつつ強い個体を使う必要があるためです。CPはこうげき偏重というのは前述のとおりですが、逆にいうとこうげきが高いとCPがモリモリになってしまうということです。

つまり、こうげきは低くてぼうぎょとHPが高いポケモンがCP制限ありのPVPでは重宝されがちという訳ですね。

みんポケとかでコミュニティ・デイ前に出るおすすめ個体値なんかはSCPの順位が提示されています。

上記画像の例では、CPが2500に近くもっとも効率よくSCPを稼げる個体値が1/15/14という訳です。

まぁ、この辺は少し難しい部分なので、一旦は流してもらって大丈夫です。

一つ覚えておいてほしいのは、このSCPは「理論値」であって、実際の戦闘において最も強いかどうかを表した指標ではないことです。

最強の個体は相手のポケモンとか相手の技とかで揺れるポイントなので。

という感じで、今回は前提知識がメインでしたが、次回は実際の計算式について話していきたいと思います。